底辺

現在5社を渡り歩いてきた僕ですが、新卒時代のことでも語っていこうかと思います。

 

大学時代父親の手伝いで何度かある食品の工場に行ってたこともあり、なんとなーく同じ系統の会社を受けました。内定式に出た記憶もあるので、時期的には早すぎず、遅すぎずくらいの内定だったのでしょう。

僕と同期は同じ大卒で1人、あとは高卒の男が5人女が2人でした。

女2人は最初は現場を経験して事務、男は全員現場配属でした。特に大卒だった僕ともう1人は、工場内の数十人いるパートのおばちゃんを纏める役として配属されました。

まだまだ駆け出しの会社だったということで、販売店舗をどんどん増やしていきました。

いざ開店の時になると、色んな人に知ってもらうということで大量に安売りをすることになります。その中でいつかの開店前夜に予定数に間に合わなかったのか、社員だけで朝の3時頃までずっと工場で仕事をしていました。それからスクーターで家に帰り、6時頃にはまた家を出ていました。

このエピソードがやっぱり一番インパクトが強くて、後の面接での辞めた理由は大概これを話しています。多分それなりに死んだ目をしていたのではないでしょうか。

また、先輩社員の話にはなりますが、35歳くらいの元ヤンのような人がいて、DV男みたいに鬼のように怒鳴ったりすることもあれば一緒に笑い合ったりしてくれる時もありました。

僕だけでなく全ての男性社員が彼にしばしば怒鳴られました。僕の一番記憶に残っているのは胸ぐらを捕まれたことでしょうか。怒られた後堪えられなくなって人目のない隅っこへ行って段ボールの陰でうずくまって泣いたこともありました。

辞める1ヶ月前、普段どおりスクーターで出社したのですが、いつも右に曲がる信号を左へと曲がっていました。向かった先は唯二のリア友のうちの一人の家です。

彼は当時夜勤の仕事をやっていましたので、まだ起きているだろうと向かったのだと思います。そこでなんとなく事情を話し、会社の始業前にベランダに出て電話で辞めますと連絡しました。

それからなんやかんやあって1ヶ月くらい引き継ぎ期間等をこなし、退社することになりました。

 

大卒のもう一人がパートの33歳の人妻と関係に至るもそのことがバレて離婚することだったり、相手の夫から殴られたりとか色んな中のエピソードもあるのですが、長くなるので割愛。

僕はといえば溢れ出るコミュ障アスペオーラでもって、そういうことに至るまでのプロセスが構築できずに40~50歳のおばちゃんに悪態をついてかわいがってもらうのが精々でしたね。